「キッチンカーを開業したい。でも、『儲ける』ってなんだか響きが悪いな…」 「お金儲けが目的だと思われたくない」 「それよりも、こだわりのおいしい料理で、お客さんに喜んでもらいたい」
あなたは、そんな優しい心を持っているかもしれません。 前回の記事で、「こだわり」と「お客さんの欲しいもの」をつなげる大切さをお話ししましたが、今回はその「結果」として生まれる「儲け(もうけ)」についてのお話です。
キッチンカーの経営マインドとして、この「儲け」に対する考え方は、あなたの事業が成功するか失敗するかの分かれ道になるほど重要です。 結論から言うと、キッチンカー経営において、「儲けること」はぜったいに必要な、すばらしいことなのです。 この記事では、なぜ儲けが「悪」ではなく、むしろ「お客さんとあなたのお店を救う」ことになるのかを、かんたんに解説します。
「儲け」って、そもそも何?
まず、「儲け」とは何なのかをハッキリさせましょう。
多くの人が「儲け」と「売上(うりあげ)」を、ごちゃまぜにしてしまっています。
「売上」と「儲け(利益)」はちがう
- 売上:お客さんが、あなたのお店にはらってくれたお金の「ぜんぶ」。
- 儲け(利益):売上から、「経費(けいひ)」を引いて、あなたの手元にのこったお金。
- 経費:お店をやるために使ったお金(材料代、ガソリン代、車のローン、イベント出店料など)。
このちがいが、キッチンカーの「儲けの仕組み」のキホンです。
100万円売っても、儲けが10万円のナゼ
たとえば、あなたのキッチンカーが1ヶ月で100万円を売り上げたとします。 「すごい!大人気だ!」と思うかもしれません。
でも、もしそのためにかかった経費が90万円だったら、どうでしょう?
100万円(売上) - 90万円(経費) = 10万円(儲け・利益)
あなたの手元にのこる「儲け」は、たったの10万円です。 これでは、生活していくのがやっとで、とても「儲かっている」とは言えませんよね。
もし、経費が101万円かかっていたら、**1万円の「赤字(あかじ)」**です。 売れば売るほど、あなたはソンをしていることになります。
「儲けは悪いこと」という大きな誤解
「わかった。でも、やっぱり利益を追求するのは、お客さんに申し訳ない気がする…」 その気持ち、どこから来るのでしょうか?
なぜ「儲ける=悪いこと」と思ってしまうの?
それは、「儲ける」という言葉に、「お客さんから必要以上のお金を取る」「ずるいことをする」というイメージがくっついているからです。
でも、キッチンカーの経営は「事業」です。 ボランティア(ただで配ること)でも、趣味(自分が楽しむだけ)でもありません。 あなたは、そのキッチンカーで生活をしていかなければならないのです。
利益が出ないと、お店はつぶれてしまう
もし、あなたが「儲けは悪だ」と考えて、利益を出すことをおこたったら、どうなるでしょうか?
- 赤字が続いて、生活ができなくなる。
- 車のローンがはらえない。
- 次の日の材料が買えない。
結果として、あなたのお店はつぶれてしまいます。 お店がつぶれたら、あなたの「こだわりのおいしい料理」を大好きだったお客さんは、もう二度とそれを食べることができなくなります。
「お客さんに喜んでもらいたい」というあなたの優しい気持ちが、利益を出さないことによって、逆にお客さんを悲しませる結果になってしまうのです。
キッチンカー事業を生業(なりわい)として生活する以上、利益を生むことはぜったいに必要なのです 。
儲けは「お客さんを喜ばせたあかし」
本当の「儲け」とは、「ずるいこと」の逆です。 「儲け」とは、あなたが「お客さんをじゅうぶんに喜ばせたあかし(証拠)」 なのです。
利益で、もっと良いサービスが提供できる
お客さんは、いつも「もっとおいしいもの」「もっといいサービス」を求めています 。 あなたが、きちんと「儲け(利益)」を出せたら、そのお金で何ができますか?
- もっといいオーブンを買って、焼き上がりを最高にできる。
- スタッフを雇って、お客さんを待たせる時間を半分にできる。
- 新しいメニューを開発して、お客さんをもっと驚かせられる。
そう、「儲け」は、未来のお客さんを「もっと喜ばせる」ための「ガソリン」 なのです。
しっかり儲けて、その利益を「さらなるサービス」としてお客さんにお返しすることこそが、プロのキッチンカーオーナーの仕事です 。
「安く仕入れ、きちんと儲ける」はプロの仕事
だからこそ、キッチンカーのオーナーは、 「1円でも安く、いい材料を仕入れる努力をして」 「お客さんが『この価値なら安い!』と喜んでくれる値段で売って」 「きちんと『儲け(利益)』を出す」 この3つを、本気で考えなければなりません 。
「儲け」を出すことは、あなたと、あなたのお客さんの「未来」を守ることにつながるのです。
まとめ:儲けはお客さんとの「約束」
キッチンカー経営における「儲け(利益)」は、けっして悪いものではありません。
- 「儲け」は「売上」とちがう。売上があっても、儲け(利益)がなければお店はつぶれる。
- お店がつぶれると、お客さんを悲しませる。「お客さんに喜んでほしい」なら、利益はぜったいに必要。
- 「儲け」は「お客さんを喜ばせたあかし」。その儲けで、もっとお客さんを喜ばせることができる。
「儲けること」を恐れないでください。 「きちんと利益を出すこと」は、あなたのキッチンカーに来てくれるお客さんに対する、「これからも、おいしい料理とステキなサービスを提供し続けます」という、大切な「約束」 なのですから。
その「儲け」の計算、どんぶり勘定になっていませんか?
「儲けが大切なのはわかった。でも、どうやって計算するの?」 「ウチのお店、ちゃんと利益が出てるか不安になってきた…」
そう感じたあなたは、経営者として素晴らしい第一歩を踏み出しています。 「なんとなく儲かっている気がする」という「どんぶり勘定」こそが、赤字への入り口です。
あなたの情熱を「つぶれない事業」にするために、まずは「数字」に強くなりませんか?
まずは無料で「利益の計算方法」を学ぶ
「損益分岐点(そんえきぶんきてん)って何?」 「固定費と変動費ってどう分けるの?」 プロが使う「儲けの計算方法」を、セミナー資料から抜粋してまとめた**【儲かるキッチンカー開業 限定ガイドブック】を今だけ無料でプレゼント中です。
「利益が出る仕組み」をプロに相談する
「このメニューの値段、本当にこれで合ってる?」 「どうすれば、もっと利益率(りえきりつ)を上げられる?」
そんな具体的なお金のご相談は、**【キッチンカー開業セミナー(個別相談付き)】でお聞かせください。土日だけで月商150万円を達成したキッチンカーの「利益設計」を、建築士の視点から具体的にアドバイスします。



コメント