キッチンかー儲かる天丼屋の「キッチン設備」と「秒速仕込み術」

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前の記事で、僕たちの「天丼屋」が「月50万円の利益」を出すための目標は、「1日27杯(1時間6杯)」という、とても現実的な数字だと分かりました。前回の記事はこちらから

では、この「1日27杯」を、あなたは「なんとなく」売ろうとしていませんか? 「儲かる」オーナーは、この「27杯」を、どうやって効率よく、ミスなく提供するかを、キッチンカーを作る「前」に、すべて計算しています。

この記事では、「1日27杯」を売るために必要な「キッチン設備」と、お客さんを待たせないための「仕込み術」について、具体的に解説します。

【設備編】「1日27杯」に必要な「機材」とは?

「1時間6杯」という数字が見えたことで、必要な「機材」の数も、自動的に計算できます。

1. フライヤー(揚げ物機)は、何台必要か?

天丼屋の心臓である、フライヤーです。 「1日27杯」の天ぷらを揚げるには、どれくらいの油が必要でしょうか?

  • 計算:油は、使えばいたみます。資料の例では「2~3回の使用で交換する必要がある」と仮定します 。
  • 計算:1台のフライヤーで、1度に8杯分の天ぷらを揚げられるとします 。
  • シミュレーション
    • 1回目:8杯分
    • 2回目:8杯分
    • 3回目:8杯分
    • → 合計24杯(1日の目標27杯に近い)
  • 結論
    • この条件なら、油の交換は「1日に1回するか、しないか」です 。つまり、フライヤーは「1台」で、じゅうぶん足りると判断できます。

もし、これが「1日100杯」売る目標なら、フライヤーは2台必要だったかもしれません。 「1日27杯」という数字が、ムダな設備投資を防いでくれたのです。

2. 炊飯器は、何台必要か?

次にご飯です。これが無いと、天丼は作れません。

  • 計算:1人前のご飯の量を、約200グラムとします 。
  • 計算:「1升炊き」(1.5kg)の炊飯器なら、約7人分のご飯が炊けます 。
  • シミュレーション
    • 1日の目標は「27杯」です。
    • 27杯 ÷ 7人分(1台) = 3.8…
  • 結論
    • 1升炊きの炊飯器が、最低「3台」は必要だと分かります 。
    • 「1台で、3回炊けばいいや」では、お昼のピーク(一番いそがしい時間)に、ご飯が切れて「売るものがない!」という最悪の事態になります。

ほら、シミュレーションのおかげで、「炊飯器は3台積んでおかないと、経営が失敗する」という、リアルな設計図が見えてきました。

【仕込み術編】お客さんを「待たせない」秒速オペレーション

「1日27杯」といっても、お客さんは10分おきに1人ずつ、きれいには来てくれません。 お昼の12時台に「10人」が、一気に並ぶかもしれません。

その「10人」を、1人10分も待たせていたら、お客さんは怒って帰ってしまいます。 そこで必要なのが、「提供時間を、極限まで短くする仕込み術」です。

最高の対策:「揚げるだけ」の状態にしておく

天丼の一番こわいところは、天ぷらが「生」だったら、食中毒を起こすことです。 かといって、お客さんの前で、エビに火が通ったか、じっくり確認していたら、5分も10分もかかってしまいます。

そこで、プロはこう考えます。 「あらかじめ、別の場所で、具材に火を通しておけばいい

  • 仕込み:前日までに、エビや野菜に「火を通しておく」。
  • 営業中:注文が入ったら、火が通った具材に「衣をつけて、カリッと揚げるだけ」にする。

これなら、1分もかからず天ぷらが揚がります。 「中に火が通ったか?」なんて、心配する必要もありません。 これぞ、「秒速オペレーション」です 。

【戦略編】さらに「儲け」を増やす「アップセル戦略」

「1日27杯」の目標は、もう達成できそうですね。 では、さらに「儲け」を増やしたくなったら、どうしますか? 「30杯売る」のも手ですが、もっとかんたんな方法があります。

それが、「お客さん1人あたりの『値段(客単価)』を上げる」ことです。 これを「アップセル戦略」と言います。

  • 「天丼(1000円)ですね。プラス100円で『エビ1本追加』できますよ」
  • 「プラス50円で『ご飯大盛』にしませんか?」

お客さんが「あ、じゃあエビ追加で」と言ってくれたしゅんかん、 あなたの「客単価」は1,000円から1,100円に上がりました。 1杯あたりの「儲け」も、730円から830円(※エビの原価を引いても)に、カンタンに増えたのです。

<h2>まとめ:シミュレーションが「儲かる設計図」になる</h2>

「1日27杯」という数字が、あなたのキッチンカーの「設計図」になりました。

  1. 設備が決まる:「フライヤーは1台」「炊飯器は3台」と、必要な機材の数が「計算」で決まった 。
  2. 仕込み方が決まる:「秒速で出す」ために、「あらかじめ火を通しておく」というオペレーションが決まった 。
  3. 儲けの戦略が決まる:「アップセル(トッピング追加)」で、さらに利益を増やす戦略ができた 。

これが、「なんとなく」で開業する人との「決定的な差」です。 「儲かる」オーナーは、数字(シミュレーション)で「設計図」を作ってから、いに出るのです。

その「設備」、あなたの「目標杯数」に合っていますか?

「1日27杯」のシミュレーション、いかがでしたか? 「炊飯器3台」という具体的な数字に、驚いたかもしれません。

「ウチは『唐揚げ屋』だけど、フライヤーは何台必要?」 「『1時間で30人』さばくには、どんな『仕込み』が必要?」

その「設計図」があいまいなまま開業すると、「機材が足りない!」あるいは「機材がムダすぎた!」と、必ず後悔します。 あなたの「目標」に、1円のムダもなくピッタリ合わせた「最強のキッチン設計」、私たちプロと一緒に作りませんか?

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