キッチンカー営業で、毎日出店場所を変えるはNG?「定着出店」が儲かるカギ?

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「キッチンカーの強みは、自由に『移動』できることだ!」 「月曜はオフィス街、水曜は大学、土日はイベント会場…」 「お客さんがいる場所に、自分から会いに行けば、毎日たくさん売れるはず!」

キッチンカーの開業を考えるとき、この「移動できるメリット」を最大限にいかしたいと考える人はとても多いですね。 でも、もしそれが「儲かる」どころか、「お客さんに忘れられる」原因になっているとしたら、どうしますか?

前回の記事では、「何屋さんか一言で言える(専門店になる)」ことが大切だとお話ししました。 今回は、それと同じくらい大切な「どこで売るか(出店場所)」のお話です。

結論から言うと、毎日出店先を変えるキッチンカーは、お客さんの「記憶」にのこりません。「儲かる」お店は、あえて「移動しない」ことを選んでいます。 この記事では、なぜ「定着出店」が最強の戦略なのかを解説します。

「毎日場所を変える」キッチンカーの落とし穴

お祭りや音楽フェスなど、「イベント出店」は、たしかに1日でドカンと売上が上がることがあります 。 だから、「毎日ちがう場所=毎日新しいお客さん」をねらう戦略は、一見かしこそうに見えます。

でも、これには大きな「落とし穴」があります。 それは、あなたは、お客さんにとって「今日だけの人」でしかないということです。

あなたは「毎日くる転校生」になっていませんか?

想像してみてください。 あなたのクラスに、毎日ちがう転校生がやって来たらどうでしょう?

月曜日に来たAくんは、次の日にはもういません。 火曜日に来たBさんも、次の日にはいません。

あなたは、AくんやBさんの顔や名前を、ちゃんと覚えることができますか? 「あの子と仲良くなりたい!」と思うことができますか? きっと、だれも覚えられないし、仲良くなる前にいなくなってしまいますよね。

毎日出店場所を変えるキッチンカーは、これとまったく同じです。 お客さんから見れば、「あ、今日だけいるお店だ。おいしかったけど、もう会えないな」で終わり。 あなたの「こだわり」や「お店の名前」は、その日のうちに忘れられてしまいます。

毎日出店先を変えることは、お客さんに「覚えてもらうチャンス」を、自分からすてているのと同じなのです

儲かるお店は「いつもの場所」にいる

では、どうすれば覚えてもらえるのでしょうか? 答えはかんたんです。 さっきの転校生の例でいえば、「毎日クラスにいる、いつものクラスメート」になればいいのです。

これが「定着出店」という戦略です 。

  • 「毎週月曜日は、〇〇駅前に出店中!」
  • 「火曜と木曜は、〇〇ビルの前がいつもの場所!」

このように、あえて出店する場所と曜日を「固定」するのです。 移動できるキッチンカーのメリットを、あえて「すてる」ように見えるかもしれません。

でも、これこそが、お客さんに「覚えてもらう」ための、いちばん強くてかんたんな方法なのです。 「いつもの場所」にいることで、あなたは「今日だけの人」から、お客さんの生活の中の「いつものお店」 にレベルアップできるのです

なぜ「定着」するとファンが増えるのか?

「いつものお店」になると、こんなに「いいこと」が起こります。

1. 信頼(しんらい)が生まれる

「あ、あの唐揚げ屋さん、今日もちゃんと月曜日に来てるな」 この「いつもいる」という安心感(あんしんかん)が、「ちゃんとしたお店だ」という「信頼」に変わります。 お客さんは、いついるか分からない「ナゾのお店」よりも、「いつも会えるお店」を信頼します。

2. 「また今度」というチャンスが生まれる

お客さんが、あなたのお店の前を通ったとき、お腹がいっぱいだったり、急いでいたりすることもあります。

もし、あなたが「今日だけの人」だったら… 「あ、おいしそう。でも今はお腹いっぱいだから、まあいいや」(二度と会えません)

もし、あなたが「いつものお店」だったら… 「あ、いつもの唐揚げ屋さんだ。今日はお腹いっぱいだから、来週の月曜日に買いに来よう!

こうやって、「次のチャンス」が自動的に生まれるのです。

3. 口コミ(うわさ)になりやすい

お客さんが、友だちにあなたのお店を紹介しやすくなります。

×「昨日イベントで食べたキッチンカー、おいしかったよ。もうどこにいるか分からないけど」 ◎「〇〇駅前に、月曜にいつもいる唐揚げ屋さん、マジでおいしいから今度行ってみてよ!」

ほら、あきらかに、後のほうが「行ってみよう!」と思いますよね。 「いつ」「どこに」いるかがハッキリしているから、うわさが広がりやすいのです。

「定着出店」と「専門店」は最強のタッグ

ここで、前回の記事を思い出してください。

  • 前回の戦略(WHAT):「専門店」になって、「〇〇屋さん」と覚えてもらう。前回の記事はこちらから
  • 今回の戦略(WHERE):「定着出店」して、「いつものお店」として覚えてもらう。

この2つが合わさると、最強の「覚えてもらえるお店」が完成します。 お客さんの頭の中では、こうなります。

「あ、今日は月曜日だから、〇〇駅前に『いつもの唐揚げ専門店』が来てる日だ! 買いに行こう!」

ほら、もうあなたのお店は、お客さんの「生活の一部」になっていますよね。 「品数をしぼること」と「場所を定着させること」は、両方やることで、何倍ものパワーを生み出すのです。

まとめ:お客さんの「生活の一部」になろう

キッチンカーの「移動できる」というメリットは、「いろんな場所で新しいお客さんに会える」ことではありません。 本当のメリットは、「最高に『覚えられやすい』場所を、自分で見つけて、そこにとどまることができる」ことです。

あちこち動き回る「さすらいのキッチンカー」を目指してはいけません。 「〇曜日の、あの場所に行けば、かならず会える」 そんな、お客さんの「いつものお店」になることこそが、ファンを増やし、長く儲け続けるための、いちばんの近道なのです。

その「出店場所」、なんとなくで決めていませんか?

「『定着出店』が大事なのはわかった」 「でも、いったい『どこ』に定着すればいいんだろう?」 「ライバルがいない、儲かる『いつもの場所』って、どうやって見つけるの?」

そう、場所を「固定」すると言っても、だれも通らない場所で定着しても意味がありませんよね。 「お客さんがどれくらいいるか?」「ライバルはいるか?」「お客さんの年れいや、おさいふの中身は?」… これらを調べる「リサーチ」が、場所決めでは絶対に必要です。

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